白髪ができる3つの原因とは?発生するメカニズム

白髪対策

ある日、頭からチラッと見えたチラチラ白く光る髪の毛。いつしかその白く光る髪がどんどん増え、私たちアラフィフ女性の大きな悩みとなっています。

白髪ができるメカニズム

そもそも、人間の髪の毛は『白色』と言っても良いでしょう。
私たち日本人の毛髪に黒い色を与えているのはメラニン色素です。メラニンとは、肌や髪などの色を作る色素で、紫外線による活性酸素の発生を消し、肌の細胞を守ってくれています。

毛髪の黒い色は、メラニンをつくっている細胞から髪を作る元である毛母細胞にメラニン色素が運ばれて生成されます。この髪を作る元である毛母細胞が突然死んでしまった、あるいは活動を休止しなど何かの理由でメラニン色素が作られなくなった時、髪に色素が届かず白く見えるのです。そもそもの無色透明のまま生えてきた髪の毛が「白髪」というわけですね。

ですが、白髪の原因を知り、対策をしっかりすれば、アラフィー女性であっても美しい黒髪を保つことは十分可能です。

1本の髪の毛の中に黒い部分と白い部分が混ざったものを見たことはありませんか?ストレスや体調不良が原因で、一時期、白髪が生えてしまった人も、体調が良くなったり、ストレスの原因がなくなった後、また黒髪が生えてきたということも少なくありません。一度、白髪が生えてしまっても同じ毛穴から黒髪が生えてく可能性は十分考えられます。

 

白髪ができる3つの原因

白髪には大きく3つの原因があると言われています。

1. 加齢
2. 遺伝
3. 精神的ストレス・栄養状態・生活習慣など

 

1. 加齢

歳を重ねると、自然な老化現象によって白髪が発生しますが、個人差が大きく30代から白髪が増える人もいれば50代になっても数本しかないという人もいます。人間の細胞は歳を重ねるごとに活動が低下、白髪の原因であるメラニン色素を作り運び出す力も同じです。日本人の場合、30歳台半ばで白髪が発生する人が多く、40歳台では80%、50歳台では90%以上の人に白髪が生えているといわれています。

ですが、お年を召しても美しい黒髪を保っていらっしゃる方も少なくありません。老化現象による白髪の発生は、徐々に失われていく体内のホルモンや酵素をサプリメントなどで補給すると、白髪の発生を予防することも可能でしょう。

 

2. 遺伝

白髪が多い人と少ない人、できやすい人とできにくい人、それぞれ遺伝の要因が強いといわれています。遺伝が要因となった白髪の人には先天的に色素の形成能力がなく、白髪になる人もいます。特に、子どもの白髪や若い人に見られる若白髪は遺伝も考えられますが、医学的に証明されているわけではなく、あくまでも白髪の原因のひとつに考えられているということです。

メラニン色素が送り込まれることによって黒くなりますが、この遺伝が考えられる白髪の場合、メラニン色素が運ばれにくいという体質が原因となっているようです。

 

3. 精神的ストレス・栄養状態・生活習慣など

ストレスが原因
ストレスは万病の元と言われるくらい、人間の体にとって良い影響を与えません。白髪は、ストレスを感じることによる「活性酸素」の発生で、メラノサイト(メラニン生成細胞)が正常に働かなくなってしまい生えてしまいます。
メラノサイト(メラニン生成細胞)の活動不全は、仕事や子育てのストレス、食生活の偏りや嗜好品による栄養状態、服用している薬の副作用などによって起こりやすく、そのため白髪が生えてしまうというわけです。

また、最近では、美白化粧品で問題となりましたが、皮ふの色が白く脱色する「白斑症」が頭皮に起こると、白斑症の部分に白髪が生えることがあります。

 

栄養不足が原因
他には、栄養不足が原因となることも。美しい黒髪は、黒いメラニン色素が元で生まれますが、そもそもメラニンは「チロシン」という栄養素から作られ、チロシンがなければ黒髪の元のメラニン色素は生まれません。

チロシンは、必須アミノ酸の一種で、チーズに多く含まれる栄養素として知られています。そして、チロシンと合成して白髪を予防してくれるのが、同じ必須アミノ酸であるフェニルアラニンなのです。

チロシンとフェニルアラニンは体内で生成することができない栄養素なので、チーズ、肉類、乳製品、大豆類などの食品やサプリメントを摂取して体内に取り込みましょう。この時、同時にビタミンB群、銅などのミネラル類も摂るように意識すると良いですね。

 

生活習慣が原因
タバコを吸う習慣のある人も要注意です。喫煙は、白髪の原因である過酸化水素を分解する役目のビタミンCを破壊してしまいます。また、メラノサイト(メラニン生成細胞)の活動を活性化させるビタミンB12も壊してしまうため、タバコを吸う人と吸わない人を比べると、吸う人の方が4倍以上も白髪の発生率が高いということです。(アメリカサイエンス誌の発表による)

また、太陽光線などの紫外線は頭皮にとってダメージとなるばかりですので、紫外線を浴びないように頭皮を守ることが白髪の原因を減らすことに繋がります。

睡眠不足はそもそも毛髪の成長の妨げとなりますので、髪の毛が成長する夜22時から翌2時まではしっかりと睡眠を取るようにしましょう。

 

髪の成長に必要な栄養素

チロシン

メラニン色素の原料となる必須アミノ酸の一種。チロシンが不足するとメラニン色素が生成されず髪の毛の色は黒くならずに白髪となってしまいます。

主に含まれる食品としては、チーズ(乳製品)、バナナ、アボカド、りんご、かつお、まぐろ、たらこ、大豆、大豆製品、ナッツ類が挙げられます。

 

メラニンの生成、チロシナーゼを活発に働かせるミネラル。
大豆、納豆、カシューナッツ、ごぼう、にんにく、パセリ、そば、さつまいも、玄米、えび、かに、ほたるいか、あんず、プルーンなどに多く含まれます。

 

ヨード

ヨードとはヨウ素のことで、甲状腺ホルモンの主原料。甲状腺ホルモンは、新陳代謝を促し成長を促進する働きをするため、健康な毛髪をキープしてくれる栄養素です。
昆布、ひじき、わかめなどの海藻類や、いわし、さば、かつおなどに多く含まれます。

 

 

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